【FX】リスク管理の基本|ストップロス(損切り)

FX入門

リスク管理は、トレーダーにとって重要なスキルの1つです。トレーダーがリスク管理を上手く行えなければ、大きな損失を被る可能性があります。そこで、リスク管理の1つの手法であるストップロスについて説明していきます。

ストップロス(損切り)とは

ストップロス(損切り)とは、トレーダーが損失を許容できる限度を決めておくことで、その限度を超えた損失を回避するための注文方法のことです。例えば、トレーダーがある通貨ペアで買いのポジションを持っている場合、その通貨ペアの価格がある程度下落した場合、損失を最小限に抑えるために、あらかじめ設定した価格に達したら自動的に決済する注文を出すことができます。

ストップロスは、トレーダーが損失を許容できる限度を考える上で重要です。トレーダーがリスクを負うことを許容できる限度は、そのトレーダーのトレードスタイルや経験、リスク許容度によって異なります。例えば、リスク許容度が高いトレーダーは、大きな損失を許容することができますが、リスク許容度が低いトレーダーは、小さな損失でもすぐにポジションを決済することができます。

損切りラインの決め方

損切りラインの設定方法は、トレーダーによって異なりますが、一般的には以下のような方法があります。

パーセンテージベース

トレードに使用する資金の一定の割合をストップロスに設定する方法です。例えば、トレードに使用する資金の1%をストップロスに設定する場合、資金が100,000円の場合は、1,000円のストップロスを設定します。

ボラティリティベース

通貨ペアのボラティリティを考慮してストップロスを設定する方法です。通常、ボラティリティが高い通貨ペアでは、ストップロスを広めに設定する必要があります。逆に、ボラティリティが低い通貨ペアでは、ストップロスを狭めに設定することができます。

ボラティリティとは、ある金融商品や市場がどの程度価格変動が激しいかを示す指標です。つまり、価格がどの程度動いているかを測る尺度となります。

テクニカル分析

テクニカル分析を使用して、サポートラインやレジスタンスラインなどの重要な価格帯を利用してストップロスを設定する方法です。これらの価格帯は、多くのトレーダーが注目するため、価格がその価格帯に達すると、大量の注文が発生し、価格が反転する可能性があります。

ストップロスの設定方法は、トレーダーのトレードスタイルやリスク許容度によって異なります。重要なことは、ストップロスを設定することによってリスクを最小限に抑えることができるため、必ず設定することが望ましいということです。

リスクリワード比

リスクリワード比は、トレードの損失と利益のバランスを測定するための指標であり、トレードの勝率と組み合わせて使用されます。トレードの勝率とリスクリワード比を考慮することで、ストップロスの設定を最適化することができます。

リスクリワード比とは、トレードのリスク(損失)とリターン(利益)のバランスを測る指標です。つまり、投資家がリスクを取る際に、どの程度のリターンを期待できるのかを考慮することができます。例えば、リスクリワード比が1:2の場合、1ドルのリスクを取ることで2ドルのリターンを期待できるということです。これにより、投資家は慎重にトレードを選び、リスクを最小限に抑えつつ、リターンを最大限にすることができます。

たとえば、リスクリワード比が1:2であり、トレードの勝率が50%である場合、ストップロスはトレードのリスクを2%に制限するように設定する必要があります。これは、1つの損失トレードが2%の損失を引き起こし、2つの勝利トレードがそれぞれ1%の利益をもたらすためです。

また、リスクリワード比が大きくなるほど、トレードの勝率が低くても利益を上げることができます。たとえば、リスクリワード比が1:3であり、トレードの勝率が30%である場合、ストップロスはトレードのリスクを3%に制限するように設定する必要があります。これは、3つの損失トレードが9%の損失を引き起こし、1つの勝利トレードが9%の利益をもたらすためです。

リスクリワード比を最適化するために、ストップロスの設定を調整することが重要です。トレードの損失を最小限に抑え、同時に利益を最大化するために、常にリスクリワード比を意識してストップロスを設定することをお勧めします。

トレーリングストップ

トレーリングストップとは、ポジションを保有しているトレーダーが、利益確定のために設定するストップロス注文の一種です。通常のストップロス注文が、指定した価格での損失を最小限に抑えるために利用されますが、トレーリングストップは、利益を最大化するために利用されます。

トレーリングストップは、ポジションが利益を出し始めたときに、トレーダーが設定した距離だけ、現在の市場価格に追随してストップロス価格を動かす注文です。つまり、トレーリングストップは、利益が増えるにつれて、ストップロス価格を上げることで、ポジションが利益を維持するための仕組みとなります。

例えば、ある通貨ペアの買いポジションを保有している場合、トレーリングストップを10pipsで設定すると、現在の市場価格から10pips下がったところにストップロス価格が設定されます。その後、通貨価格が上昇し、利益が出た場合、トレーリングストップは市場価格に追随して、ストップロス価格が上昇していきます。このようにトレーリングストップを設定することで、利益を確保しつつ、損失を最小限に抑えることができます。

ただし、トレーリングストップは、市場が急激な変動を起こした場合には、ポジションを守るために効果がなくなることがあります。また、トレーリングストップを設定しすぎると、利益を確保することができない可能性もあります。したがって、トレーリングストップを使用する際には、適切な距離とタイミングを考慮する必要があります。

ストップロス設定の際の注意

スリッページにおけるリスク

スリッページとは、注文を出した時点での想定される価格と、実際に約定された価格との差を指します。この差が生じる原因は、主に以下の2つが挙げられます。

  1. マーケットの変動が激しい場合:相場が急激に変動する場合、注文価格と約定価格との間にズレが生じることがあります。
  2. 取引がオーバーフローする場合:取引量が多く、取引所やブローカーが処理しきれなくなる場合、注文が約定するまでに時間がかかり、その間に価格が変動してしまうことがあります。

このように、スリッページは取引における潜在的なリスクとなります。特に、ストップロス注文を使用する場合、スリッページが生じた場合には想定外の損失が生じる可能性があるため、スリッページを考慮してストップロスの設定や取引の規模を調整することが必要です。また、スリッページを最小限に抑えるためには、取引する通貨ペアや取引時間帯、ブローカーの選択などが重要になってきます。