FXの始め方|取引会社の選び方~口座を開設して実際にトレードしてみよう

FX入門

このページでは、FX(外国為替証拠金取引)の始め方を、手順ごとに解説していきます。

実際にFX取引を始めるまでのおおまかな流れは以下のようになります。

  1. FX会社を選ぶ
  2. 取引口座を開設する
  3. 資金を入金する
  4. 取引ツールを使ってFXトレードをする

FX会社を選ぶポイントから順を追って見ていきましょう。

ステップ1:FX会社を選ぶ

初めに、使いたいFX会社を選びます。トレーダーは各FX会社に作った取引口座に資金を預け、FX会社を通して為替市場で取引を行います。

勝つにはまず最適な取引環境から!FX会社を選ぶ際のおすすめポイント

FX(外国為替取引)の市場は世界共通ですが、個人がFX取引を行うためには市場との仲介業者(FX会社=ブローカー)を利用する必要があります。

人気のFX会社はどこも高水準の取引環境が揃っていますが、それぞれ少しずつ取引条件や特徴が違ってきます。各トレーダーの取引スタイルに応じた最適な条件のFX会社を選ぶことは、コストを減らし利益を逃さず積み重ねていくために欠かせない大切な要素になります。

また、リスクの分散や資金管理のために複数のFX会社に口座を開設して使い分けているトレーダーも多くいます。

FX会社選びは初心者には難しいポイントですが、特におさえておいて間違いのない3条件に絞ってご紹介します。

ポイント1:「スプレッド」が狭いほど取引コストを抑えられる

みんなのFX公式サイトより(2020/3/16時点)

スプレッドは取引をする際に最初から損失分として必ずついてくる、実質的な取引手数料です。FXの取引は必ずスプレッド分の含み損を抱えた状態でスタートします。利益をあげるにはスプレッド分よりも有利なレートで決済しなければなりません。

FX会社や通貨ペアによってスプレッドの数値は異なります。

大手のFX会社は「取引手数料は無料」というところがほとんどですが、そこから更にスプレッドのなるべく狭い会社を選ぶことで取引コストを抑えることができます。

スプレッドは狭いところで米ドル/円ペアでおよそ「0.2銭」というような僅かな数値ですが、取引する回数・数量が多くなるほどスプレッドによる損失分は積み重なって大きくなっていきます。

よりスプレッドの狭いFX会社を選ぶかどうかで、最終的に得られる利益に大きな差が出てきます。

FX会社によっては特定通貨ペアのスプレッドを期間限定で通常より下げるキャンペーンを行うこともあります。

スプレッドについての注意
どの会社でもスプレッドは市場の状況によって変動することがあり、経済指標の発表で相場が短時間で乱高下する際などは瞬間的ながら大幅に広がる(数十倍になることも)ため注意が必要です。
また、世界経済が不安定な状況(感染症拡大の影響等)が続いている間も固定スプレッドが提供されない場合があります。
スプレッド提供状況については定期的に各FX会社のお知らせ等で確認しましょう。

ポイント2:長期保有なら「スワップポイント」が高いほど利益が望める

LION FX公式サイトより

スワップポイントは通貨ペアの交換時(=FX取引時)に生じる金利の差分です。

ペアのうち金利の大きい方の通貨を買った状態(またはその逆)で発生する金利差分はスワップポイントとして利益となり、多くのFX会社では取引とは別途で(ポジションを決済することなく)受け取ることができます。

スワップポイントは通貨を保有している限り永続的に発生するため、高金利の通貨を長期間保有することでスワップポイントを利益として積み上げる資金運用も人気となっています。

※ペアのうち金利の小さい方を買った状態でいると金利差の分が損失となっていきます。

ポイント3:少額から始めたいなら、最小取引額の小さい会社を選ぶと◎

みんなのFX公式サイトより

FXでは「Lot」単位で通貨を取り扱います。一般的には1Lot=1万通貨(FX会社により異なる場合があります)で、何Lotの取引をするかで取引量を数えます。

またFX会社ごとに取引できる最低Lot単位も異なっており、最小取引数の少ないFX会社を選べば少額からでもFXトレードを始めることができます。

0.1Lot(1000通貨)単位で取引可能なFX会社も多くあり、それより少ないところもあります。0.1Lotの取引ならば数千円の必要証拠金さえあれば行うことができます。

取引額が小さいほど狙える利益も小さくなりますが、その分細かいリスク管理や初心者の実戦トレーニングにも最適です。

デモ口座でFXを体験してみよう

FXは本来、それなりの資金を用意した上で損失が出るリスクと共に行うものですが、無料で・全くリスクなしでFX取引を体験できる「デモ口座」を用意しているFX会社も沢山あります。

デモ取引はメールアドレスの入力のみ等で簡単に始められ、仮想の資金を使って実際とほぼ同じ環境でFX取引を試すことができます。

無料ですぐに使える上に資金も使い放題なので、FX初心者の体験はもちろん、中~上級者のトレード手法の検証など様々な使い方ができます。

取引スタイル別おすすめFX会社

各トレーダーによって性格、資金額、取引環境・時間など様々な違いがあるため一概には言えませんが、FXでは一般的に「取引する頻度」によって大まかにトレードスタイルの呼び方が分かれています。

ここからは一般的なタイプと合わせて当サイトおすすめのFX会社・抑えたいポイントをご紹介します。もちろんどこもトレードスタイルを問わない取引環境を完備していますが、自分の取引のイメージが湧かないままでFX会社決めるのも不安、という方はぜひ参考にしてみてください。

【裁量取引】チャートを見ながら戦略を立てた取引で利益を出したい!

超短期売買
  • スキャルピング(数秒~数分の超短期売買)

なら…

ヒロセ通商【LION FX】
FXなら
がおすすめ!

・スキャルピングOK
・1000通貨から取引可能、少額から試せる
・素早い取引に対応する高い約定力
・取引回数を重ねてもコストを抑えられる低スプレッド
・チャンスを広げる豊富な通貨ペア

小さい取引の回数を重ねて利益を積み重ねていく短期売買には、高い約定力はもちろん、スプレッドによるコストの累積をいかに抑えるかが重要になります。

また、短ければ数秒のうちに売買を完了させる超短期売買「スキャルピング」は禁止しているFX会社がほとんどの中、LION FXでは公認となっており、低スプレッド・高約定力といった高水準の環境下で取引スタイルに縛られることのないトレードができる数少ないFX会社です。

最低取引額が1000通貨なので少額から取引を試してみることもできます。

短~中長期売買
  • デイトレード(数分~当日のうちに決済をするような短期取引)
  • スイングトレード(数日保有の中期売買)
  • ポジショントレード(週・月単位の長期売買)

なら…

DMM FX

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・低スプレッドでコストを抑えながら利益を出していける
・高機能な補助ツールでより戦略的なトレードが可能
・取引回数が多いほどもらえる「取引応援ポイントサービス」で更にお得にトレード

低スプレッド・高機能取引ツール・サポート完備などの初心者でも安心な環境のほか、取引を強力にサポートする「プレミアチャート」「取引通信簿」といった補助ツールも無料で利用でき、より効率的に取引を行っていくことができます。

また取引するとポイントが貰え、溜まると現金に交換できる「取引応援ポイントサービス」もあります。取引回数が多いほどランクが上がり貰えるポイントが高くなるため、特に短期売買トレーダーにおすすめです。

【自動取引】【スワップポイント】時間がない・取引の自信はないけれどFXで資産を増やしたい!

  • 自動取引
  • スワップポイント(保有した通貨ペア間の金利差による利益)

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トレイダーズ証券「みんなのFX」
トレイダーズ証券 みんなのFX
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・優秀なトレーダーの取引がそのままコピーされる自動取引「みんなのシストレ」が無料で利用できる
・高水準のスワップポイントで、長期保存による金利を最大限狙える
・高機能ツールや24時間サポート完備で、もちろん裁量取引も快適

自分で取引する自信がない人や、取引を行う時間のない人におすすめなのが、優秀なトレーダーを選んでフォローするだけの自動取引「みんなのシストレ」です。
SNSのようなオープンで分かりやすい画面を操作し、複数のフォロー先を組み合わせてより利益を狙うなど戦略的なこともできるため初心者から上級者まで幅広い層から人気を得ているサービスです。

また高金利の通貨ペアを取り揃え、スワップポイントの利益を狙う長期保有にも強い環境を備えています。

ステップ2:取引口座を開設する

使ってみたいFX会社が決まったら、取引口座の新規開設を申し込みます。ほとんどはネットで完結可能です。

ここからは「DMM FX」を例にご紹介します。

1:FX会社の公式サイトから取引口座の開設を申し込む

DMM FX公式サイトより

各FX会社のホームページには「口座開設はこちら」といったメニューがありますので、そこから申し込みフォームへ移行し、まずは必要事項を記入・規約への同意などの手続きをします。

必要な個人情報
  • 住所・氏名・生年月日・電話番号・職業等
  • 年収や投資可能額、投資目的やこれまでの投資経験等

年収や投資についての質問は、FX取引を始める適正を見る目的もあります。あまりに投資可能額が少ない等で不適正と判断されると申し込みできない場合があります。

2:本人確認書類の提出

DMM FX公式サイトより

次に本人確認書類を提出します。マイナンバーカード、運転免許証などの本人確認書類をスキャンまたは撮影した画像をアップロードすれば完了です。

通常は、申込み内容と書類の審査が通ると郵送でログイン情報が届き、その時点から取引が可能となります。

スマホを使って、指示に従いながら顔や書類を色々な角度で撮影して信頼性を高めた「スマホ認証」のシステムを導入している会社も多くあり、スマホ認証で書類提出した場合は最短で即日から取引可能な場合もあります。

ステップ3:資金を入金する

審査が完了し、口座開設が完了したら、まずは取引に必要な資金を入金します。

お使いの各金融機関のATMや窓口から指定の銀行口座に通常振り込みで送金し、FX会社での処理が完了すると取引口座に反映される仕組みになっています。

DMM FXクイック入金画面の例

また、対応金融機関のネットバンクから手数料無料で送金・取引口座に即時反映される「クイック入金(即時入金)」のサービスを取り扱っている会社も多くあります。

ステップ4:取引ツールを使ってFXトレードをする

取引口座に資金を入金したら、早速FXを始めましょう。

FXの取引は、各FX会社から提供されている取引ツールを使って行います。(「MT4」などの共通ツールが使用可能な会社もあります。)

取引ツールはPC版、スマホ版など各端末に対応したものがあり、ガラケー(フィーチャーフォン)に対応している会社もあります。

ツールはインストールして使うものやブラウザから立ち上げるだけで使えるもの等、機能やタイプは様々です。

DMM FX PLUS(デモ)

取引ツールをインストール/立ち上げたら、注文画面を開いて取引を行います。

ツールの使い方、注文方法などはそれぞれ異なります。操作マニュアルを参考にしてミスのないようにトレードしましょう。

基本的なFXトレードの流れ

ここからはFX取引の基本的な流れを解説します。

※初めての方はまずデモで体験しておくのがおすすめです。
多くのFX会社のデモ取引は本番用ツールにある機能が一部制限されている事が多いですが、取引に必要な基本機能は揃っており、本番とほぼ同じ環境でFXトレードが体験できます。

今回は「DMM FX」のデモ取引(ツール:DMM FX STANDARD)を例にしています。仕様はFX会社・ツールにより異なりますが取引の基本的なやり方は同じです。

取引ツールには、通貨ペアごとの現在のレート(値段)やレートの値動きが記録されたグラフ「チャート」の画面、注文パネルなどが表示されています。

多くのツールでは表示する項目や位置などはいつでも自由にカスタマイズ可能です。

1:取引したい通貨ペアを選ぶ

まず取引したい通貨ペアを選択します。今回は取引をしたい「USD/JPY」が選択された状態でしたので、このまま続行します。

2:チャートで値動きを確認する

チャート画面には選択した通貨ペアの値動きが表示されます。
チャートは現在までの値動きの様子を詳細に確認できるFXにおいて最も重要な要素の一つで、今のレートがどのような状態の中にいるのかも(上がっているor下がっている途中か・どの程度の振れ幅の中にいるか・あまり動きがない時期なのか、等)直感的に見て分かるようになっています。

チャートに関しては今後の相場を予想するための様々な見方(テクニカル分析)が存在しますが、使いこなすにはかなりの実践経験が必要です。
初心者はあまり気負わず、まずはよくチャートを見てみましょう。そこから様々なテクニカル分析を試してみて自分なりの分析方法を見つけていくのがおすすめです。

3:注文する

取引内容(どの通貨ペアを、どのくらいの数量を買うか、あるいは売るか)を決めたら注文パネルから「買」か「売」ボタンを押して注文を出し、取引を開始します。

今回はUSD/JPYを1Lot(1万通貨)「売」で注文を出しました。
注文タイプは「即時」でしたので、「売」を押すと同時に注文が確定し、スプレッド分の損失(今回は0.2pips)を抱えた状態で1Lotの「ショート(売り)ポジション(建玉)」を持った状態になります。

「売り」の場合はこの後レートが下がれば利益が出ますが、上がると損失になります。

※注文は「即時」の他に時間指定やレート指定など様々な方法が利用できます。注文方法について詳しくはこちら↓

4:決済して損益を確定する(取引終了)

注文後は、レートの動きを見ながら決済するタイミングを決めます。「決済ボタン」を押せばその取引が終了し、確定した利益または損失が口座残高に反映されます。

※注文方法と同じく決済もレートや時間指定にすることもできます。

レートが思惑と同じ方向に動いている場合

「買い」で入った場合はレートが上に動き、「売り」の場合はレートが下がっている=利益が出ている状態です。
ここから、いつ決済して利益を確定する(確定前の利益は「含み益」といいます)かも重要なテクニックになります。決済せずに更に利益が膨らむのを待つか、レートが反転する前にすぐに決済して損失に転じるのを防ぐ等、様々な作戦が考えられます。

レートが思惑と逆の方向に動いている場合

「買い」で入った場合はレートが下に動き、「売り」の場合はレートが上に動く=損失が出ている(「含み損」を抱えている)状態です。
この場合は損失をいかに抑えるかが重要になります。基本は「ここまでレートが離れたら、それ以上の損失を防ぐために決済してしまう」という損切りラインを決めておくことで必要以上の損失を防ぐことができます。

決済せずにレートが反転してくるのを待つこともできますが、その場合はレートが戻らず更に損失を膨らませてしまう恐れもあるため注意が必要です。含み損が膨らむと口座を維持するための証拠金が足りなくなり強制決済されてしまう(ロスカット)ことも考えられます。