FX取引を行うためには為替市場とトレーダーを仲介するFX会社の利用が必須ですが、高水準の取引環境を有するFX会社(FXを扱う証券会社)は沢山あり、どこを選んでいいか迷う方も多いと思います。
ここでは、
「FX会社を選ぶ時、取引環境のどの部分に注目すればいいか」
「FX会社ごとの条件の違いはトレードにどう影響するか」
を解説していきます。
自分のトレードスタイルに適した取引環境を選ぶことで、成績の向上やコストダウンにも繋がります。
FX会社ごとの取引環境の主な違い
取引方法の違い
FX取引の方法には主に、トレーダーが自分で判断して手動で売買する「裁量取引」と、プログラム等によって自動で売買が行われる「システムトレード」「自動取引」があります。
裁量取引
トレーダーが自分で売買の操作をするFX
手動で取引をする一般的なFX口座です。
為替市場の分析、取引量・売買のタイミングの決定等、トレードにおける全ての作業を自分の裁量によって行います。
一般的には「FX」は特に記載がなければ「裁量取引」のほうを指します。
システムトレード・自動取引
自動で売買が行われるFX
FX会社の中には、プログラムやフォローした他のトレーダーとの連動によって自動的に取引が行われる「自動取引」専用の取引口座を提供しているところがあります。システムトレード(シストレ)と呼ばれることもあります。
通常の取引口座を使い、MT4・MT5等の取引ツールに自動取引プログラムを組み込むことができるFX会社もあります。
取引条件の違い
スプレッド・取引手数料
スプレッドは狭いほどコストが低くなり、利益を得やすくなる
「スプレッド」「取引手数料」はFX取引の損失に直接的な影響が出る、最も重視するべき条件の一つです。
「取引手数料」は取引する度に一定率の額を支払わなければならないものですが、基本的には無料となっているFX会社が多いです。
他の条件に特に希望がなければ手数料無料のFX会社を選びましょう。
またこれとは別に、FX取引における実質的な手数料となる「スプレッド」というコストが発生します。
取引手数料が無料となっているFX会社にも原則スプレッドは存在します。
スプレッドとは:

みんなのFXより
スプレッドは各FX会社によって通貨ペアごとに提示されている「売る時のレート(BID)」と「買う時のレート(ASK)」の差を指し、実質的な取引手数料(コスト)となります。
トレードの際はこのスプレッドが最初から損失分としてついてくるため、他が同じ条件でもスプレッドが広ければその分取引の度にコストがかかり不利という事になります。
スプレッドはFX会社ごと・通貨ペアごとに異なる数値が設定されています。
特に取引したい通貨ペアがない場合は、まず比較的スプレッドが安く設定されている人気の通貨ペア「ドル円(USD/JPY)」「ユーロ円(EUR/JPY)」「ユーロドル(EUR/USD)」あたりに注目してみましょう。
※スプレッド幅は為替相場の状況によってリアルタイムで変動し、スプレッド固定としているFX会社でも急激な相場の変化の際などには大幅に広がることがあります。
スワップポイント
取引量の多いトレードや長期トレードに影響が出やすい
スワップポイントは各通貨ペアごとに発生する金利差を指します。
金利の低い通貨を売り金利の高い通貨を買ったポジションを保持している間、金利の差の分のスワップポイントを毎日利益として得ることができるようになります。
これを利用して低金利の通貨を売って高金利の通貨を買い、そのポジションを長期間保持することでスワップポイントによる持続的な利益を得る投資方法も可能です。
ただしスワップポイントで得られる利益はいわゆる普通のFXと比べると投資額に対して小さいため豊富な資金と長い時間が必要になり、取引量の多いポジションを長期保有することで相場変動による損失のリスクも大きくなります。
また、上記とは逆に金利の高い通貨を売り金利の低い通貨を買ったポジションを保有している場合、マイナスとなった金利差分が損失となってしまうため注意が必要です。
スワップポイントは各取引日がクローズする早朝(FX会社により若干異なる)時点でポジションを保有していた場合に1日分が付与されます。
この時間をまたがずにポジションを決済した場合は付与は行われません。
高金利通貨は主に新興国などのスプレッドの広い通貨が中心です。
普段のトレードが低スプレッド通貨ペアでの短~中期決済中心であれば、始めのうちは無理に気にしなくても大丈夫です。
通貨ペア数
取り扱い数が多いFX会社なら市場分析やリスク回避に役立つメリットも
取引可能な通貨ペアの数も、FX会社によってかなり差があります。
例:当サイトおすすめFX会社(詳細はこちら)の取り扱い通貨ペア
DMM FX :21ペア
みんなのFX:29ペア
LION FX:51ペア
ただしどのFX会社も、多くのトレーダーが利用するドル円(USD/JPY)やユーロ円(EUR/JPY)、ユーロドル(EUR/USD)といったメジャーな通貨ペアは原則採用していますので、特に希望の通貨ペアがなければ始めのうちは気にする必要はありません。
取引する予定がなくても多くの通貨ペアを採用しているFX会社はメリットがあります。
複数の通貨ペアの相場の動向を同時にチェックすることでより市場の分析を深めることができる・リスクの分散がしやすくなる等です。
取り扱い数が多いことでのデメリットは特にありませんので、FX会社を選ぶ基準にしてみるのもおすすめです。
レバレッジ
レバレッジは実際に通貨を取引するよりも少ない金額でトレードができる仕組みです。
例:ドル円の相場が100円の時に10万通貨を取引する
→実際は10万ドル=1000万円分必要だが、FXではその25分の1(=レバレッジ25倍)にあたる40万円の証拠金のみで取引可能
これは簡単に言うと「売った通貨はいつか必ず買い戻す(またはその逆)」ことをトレーダーが約束しているため、その信用の下で少額の証拠金のみで取引を許されているものです。
日本国内のFX会社の場合は最高レバレッジ25倍と規定されているため、基本的にはどの会社でも差はありません。
レバレッジ倍率については原則トレーダー側から設定する必要はなく、取引口座に入金した資金額に対してどの割合の証拠金で取引するかで決まる「実効レバレッジ」の変動のみとなります。
実効レバレッジ例:
100万円分の通貨を
→100万円の資金で取引:実効レバレッジ1倍
→4万円の資金で取引:実効レバレッジ25倍
実効レバレッジは証拠金不足による強制ロスカットを防ぐために低めを維持する(=資金に余裕をもって取引する)のが一般的です。
取引ツールの違い
独自の取引ツールを採用
多くのFX会社では取引に独自のツールを採用しています。
それぞれレートやチャートの閲覧・注文・ポジション管理などの基本的な機能を備えている他、独自の分析ツールなどを提供している会社もありますので、より詳細なチャート分析やトレード戦略を行いたい時はツールにも注目して会社を選びましょう。
自分に合ったツールを選ぶには実際に使ってみるのがおすすめです。
複数のFX会社に口座を開いてみる他、無料のデモ取引で体験可能なFX会社も多くありますのでぜひ利用してみてください。
世界中のトレーダーが使う「MT4」「MT5」を採用
世界の標準取引ツールとなっている「MetaTrader」(MT4・MT5)を利用することのできる国内FX会社もあります。
MetaQuotes Software(メタクオーツ・ソフトウェア)開発のFX取引ツール。
自動取引プログラム等の様々な機能を誰でも作成・導入できるなど自由度・性能性が大変高く、世界中のFXトレーダーに愛用されている。

MT4/MT5による世界水準のトレード環境を提供するグローバルFX企業。スキャルピングや自動取引の利用も自由です。使用するMT4/MT5は外為ファイネストホームページからダウンロードできます。
手数料なし・1000通貨から取引可能 ※スプレッドは日本の最狭水準よりは少しだけ広め
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